猫の平均寿命は何歳?過去10年のデータと室内・外出する猫の差を調べてみた

「猫って、何歳くらいまで生きるんだろう?」

猫を飼う前や、と暮らしていると、気になる「寿命」のこと。

最近は20歳を超える長寿猫の話を聞くこともありますが、日本で暮らす猫の平均寿命は実際どのくらいなのでしょうか。

さらに気になるのが、室内だけで暮らす猫と、外にも出る猫の違いです。

そこでnekotoniko編集部、一般社団法人ペットフード協会が公表している「全国犬猫飼育実態調査」のデータから、2016年から2025年までの10年間を調べてみました。

調べてみると、猫全体の平均寿命はこの10年間で少しずつ延びていました。

そして、「家の外に出ない猫」と「家の外に出る猫」では、平均寿命にも違いが見られます。

今回は、最新の2025年データと過去10年の推移をもとに、猫の平均寿命について見ていきます。

2025年の猫の平均寿命は16.00歳

一般社団法人ペットフード協会の「令和7年(2025年)全国犬猫飼育実態調査」によると、猫全体の平均寿命は16.00歳でした。

同調査では、猫の平均寿命を「家の外に出ない猫」と「家の外に出る猫」に分けたデータも公表しています。

  • 猫全体:16.00歳
  • 家の外に出ない猫:16.23歳
  • 家の外に出る猫:15.12歳

2025年のデータでは、家の外に出ない猫のほうが、外に出る猫より平均1.11歳長い結果になっています。

参考:一般社団法人ペットフード協会「令和7年 全国犬猫飼育実態調査 主要指標サマリー」

猫の平均寿命は10年間でどのくらい延びた?

では、猫の寿命は昔と比べてどのくらい変わっているのでしょうか。

ペットフード協会が公表している時系列データから、2016年から2025年までの10年間をnekotonikoで抜き出してみました。

猫全体 家の外に出ない 家の外に出る
2016年 15.09歳 15.75歳 13.73歳
2017年 15.33歳 16.25歳 13.83歳
2018年 15.32歳 15.97歳 13.63歳
2019年 15.03歳 15.95歳 13.20歳
2020年 15.45歳 16.13歳 13.57歳
2021年 15.66歳 16.22歳 13.75歳
2022年 15.62歳 16.02歳 14.24歳
2023年 15.79歳 16.25歳 14.18歳
2024年 15.92歳 16.34歳 14.24歳
2025年 16.00歳 16.23歳 15.12歳

※一般社団法人ペットフード協会「全国犬猫飼育実態調査」の時系列データをもとにnekotoniko編集部が作成。

猫全体では10年間で0.91歳延びた

2016年の猫全体の平均寿命は15.09歳。

2025年は16.00歳なので、10年間で0.91歳延びたことになります。

単純に一直線で伸び続けているわけではなく、年によって多少の上下はあります。

それでも、2019年の15.03歳以降は全体として上昇傾向が見られ、2025年には調査期間中で初めて16歳に到達しました。

室内で暮らす猫は10年間ほぼ16歳前後

「家の外に出ない猫」に限って見ると、2016年は15.75歳、2025年は16.23歳でした。

10年間の差は0.48歳です。

ただし、この10年間は毎年おおむね16歳前後を推移しており、2017年にはすでに16.25歳を記録しています。

2024年には16.34歳と、今回確認した10年間でもっとも高い数字になりました。

外に出る猫は13.73歳から15.12歳へ

一方、「家の外に出る猫」は2016年の13.73歳から、2025年には15.12歳になっています。

10年間の差は1.39歳

今回のデータでは、外に出る猫の平均寿命も長くなっていました。

特に2025年は前年の14.24歳から15.12歳へ大きく上がっています。

ただし、単年の数字だけで「急に寿命が延びた」と判断するのは早そうです。

この調査は毎年同じ猫を生涯追跡しているわけではなく、調査対象となった猫のデータから算出された平均値です。

今後の数字も見ながら、長期的な傾向を確認していきたいところですにゃ。

室内猫と外に出る猫の寿命差はどのくらい?

過去10年のデータを見ると、すべての年で「家の外に出ない猫」の平均寿命が「家の外に出る猫」を上回っています。

それぞれの差を計算すると、次のようになります。

平均寿命の差
2016年 2.02歳
2017年 2.42歳
2018年 2.34歳
2019年 2.75歳
2020年 2.56歳
2021年 2.47歳
2022年 1.78歳
2023年 2.07歳
2024年 2.10歳
2025年 1.11歳

※各年の「家の外に出ない猫」と「家の外に出る猫」の平均寿命からnekotoniko編集部が算出。

2016年から2024年までは、おおむね2年前後の差が見られました。

2025年はその差が1.11歳まで縮まっています。

ただし、この結果だけを見て「外に出ても寿命は変わらなくなった」と考えることはできません。

平均寿命は調査対象となった猫の構成によっても変動するため、1年間だけではなく、複数年の推移を見ることが大切です。

なぜ外に出ない猫のほうが平均寿命が長いの?

今回確認した10年間では、すべての年で家の外に出ない猫の平均寿命が長い結果になりました。

ただし、ペットフード協会の調査は「室内飼育だから寿命が延びる」と因果関係を証明したものではありません。

そのうえで一般的に、屋外には室内にはないリスクがあります。

  • 交通事故
  • ほかの猫や動物とのケンカ
  • 感染症
  • 迷子や行方不明
  • 有害なものの誤食

こうしたリスクにさらされる機会が少ないことは、完全室内飼育の大きなメリットのひとつです。

環境省の「住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドライン」でも、猫は室内で飼うことが基本とされており、屋内飼育によって交通事故や感染症などの危険を避けられるとしています。

参考:環境省「住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドライン」

「平均寿命16歳」なら、うちの猫も16歳まで生きる?

平均寿命は、あくまでたくさんの猫のデータから算出した平均値です。

「猫は16歳になったら寿命を迎える」という意味ではありません。

10歳より前に亡くなる猫もいれば、20歳を超えて元気に暮らす猫もいます。

猫の寿命には、遺伝的な要因や病気、食事、生活環境など、さまざまなものが関係します。

今回のデータは「平均余命」ではない

また、「平均寿命」と「今いる猫があと何年生きるか」は別の話です。

たとえば、現在15歳の猫に対して「平均寿命が16歳だから、あと1年」と考えることはできません。

すでに15歳まで元気に暮らしてきた猫には、その年齢から先の寿命があります。

平均寿命は、日本の猫全体の傾向を見るためのひとつの目安として考えるのがよさそうです。

今回の「平均寿命」はどうやって計算されている?

今回紹介した数字は、一般社団法人ペットフード協会の「全国犬猫飼育実態調査」に掲載されているものです。

調査資料によると、平均寿命の算出元となるのは、一般世帯で過去10年間に飼育された犬や猫のデータです。

野良猫や、ブリーダー・ペットショップで死亡した猫は算出対象に含まれていません。

また、猫全体の平均寿命には、「普段、家の外に出るかどうかわからない」と回答された猫も含まれています。

そのため、

  • 日本にいるすべての猫の寿命
  • 野良猫を含めた猫全体の寿命

を示した数字ではありません。

データを見るときには、「どんな猫を対象にした調査なのか」も一緒に確認しておきたいですね。

猫の平均寿命は、この10年で少しずつ長くなっている

2016年から2025年までの10年間を調べてみると、猫全体の平均寿命は15.09歳から16.00歳へ、0.91歳延びていました。

2025年の平均寿命は、家の外に出ない猫が16.23歳、外に出る猫が15.12歳です。

過去10年間すべての年で、家の外に出ない猫の平均寿命が上回っていました。

もちろん、平均寿命はあくまで平均です。

でも、数字の向こうには、それぞれの家で大切に暮らしてきた猫たちの時間があります。

来年は何歳になるのか。

5年後、10年後には、猫の平均寿命はさらに延びているのか。

nekotonikoでは、これからも猫たちの暮らしにまつわるデータを追いかけていきたいと思います。

すべての猫ちゃんが、一日でも長く、のんびり幸せに暮らせますようににゃ。